2011年 09月 27日

思い出話

最近、父の容態は安定していて低血糖症状も殆ど出なくなってきている。
食欲不振は相変わらずなものの、それでも全く食べられない状態ではない。
昨日、院長先生が私と話をしたいから10/1に時間を取って欲しいと仰有っていたそうだ。
退院時期と退院後の療養についての相談ではないかと思っているが、どうだろうか。

毎日、父の病室に出掛けていくのだが、病室で父は色々な思い出話をしてくれる。
父は横浜大空襲で父親と姉を亡くしている。
その時の話や、戦後の混乱期に母親と姉妹達、女ばかりの中にあって
家族の中でたった1人の男として家族を支えていかなければという思いで生きてきた事。
その時、まだ15~6歳の父は、何も分からないまま、毎日が必死だったと言う。
その頃の苦労話を聞いていると、そんな苦労をしてきた父が可哀想になってしまうと同時に
尊敬の念を禁じ得ない。
父に比べたら、私なぞ何も苦労する事無く、豊かな環境を当然の様にして育ってきたなぁ。
両親からたっぷりと愛情を注がれて、甘やかされて世間知らずに育ったと思う。
そのまんま、こんなオバハンになっちゃった感がある(笑)

「あんなに小さかったお前に、こうして面倒をかける事になるとは思わなかった」と
昨夜、父が呟いた。
まだ小さい私を連れて海に出掛けた時、私が波打ち際に仁王立ちして
大海原に向かって大声を出して喜んでいた姿が目に焼き付いて離れないと。
その時、私が砂浜の砂の中から1本のシャープペンを掘り出して父の所に持ってきたそうだ。
「何だか捨てがたくて、ずっと大事にしまっておいたが、引っ越しを繰り返すうちに
いつの間にかどこかにいってしまったなぁ~」と遠い記憶を探るように話してくれた。
勿論、私は何も覚えていないが私の知らない父との思い出が1つ増えた気がして嬉しくなった。

こんな風に、父とゆっくりとした時間が過ごせるって、凄く贅沢な事だなぁと実感した。
感謝。

by kazu-chan1208 | 2011-09-27 15:43 | 家族 | Comments(0)


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