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タワゴト日記

zumizumi.exblog.jp
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2008年 09月 11日

9/11 木   悲しい知らせ

昨日は勉強会があったお陰で、いつも昼休みに入力する薬歴が
入力しきれずに大分残ってしまった。
終了の時刻もかなり遅かったので普通なら急いで帰宅するところだが
昨日に限って「明日はオフだからビーズでも買って帰ろう」と
一旦駅のホームに上がったのにもう一度改札を出た。
信号を渡ろうと歩道に出た所にお通夜の案内板が立っていた。

案内板に書かれていた苗字に「えっ?」と思い胸がドキドキした。
ずっとうちの薬局に通っておられる患者さんかも…。
奥様からご主人が倒れて入院なさっておられる旨、伺っていたので
毎日ずっと祈っていた患者さんだ。

すでにかなり遅く、お通夜の式も普通ではとうに散会の時刻だ。
こんな仕事帰りの身なりで、私などが突然伺って良いものかどうか
かなり迷ったのだが、そのまま帰宅する気になれず
確かめるだけ…と思って斎場に向かった。

斎場の入り口に書いてあるお名前はやはり患者さんのものだった。
駅から斎場に向かう道すがら、お通夜の帰りと思われる方達に
何人かすれ違ったし、斎場はまだ開いていたので
迷ったが思い切って中に入った。

入口の警備員の方に事情を話すと
「お通夜式はもう終わったので直接3階の式場に上がって下さい
 そこにご遺族の皆さんがまだ居られますから」と言われた。

エレベーターで3階に上がると、すぐに奥様の姿が目に入った。
奥様も私に気付いて、こちらにいらして下さった。

何度となく危篤状態に陥りながらも約3か月頑張られた事。
闘病中は苦しまれたが、最後はとても安らかなお顔で逝かれた事。
淡々とお話下さった。

「薬局の皆さんにはご親切にして頂いて本当に感謝しています。
 主人もこうして来て下さって喜んでいると思います。」
と仰って頂き、恐縮してしまったが、思い切って伺って良かった。

亡くなった患者さんは透析もしておられる方だった。
近隣の医療機関のみならず東京の病院の処方箋もお持ちになっていた。
透析の処方箋は本当に濃い処方だったので1包化を提案し
医師の承諾を頂いて途中から1包化してお渡ししていた。
「とても便利になった」と満面の笑みを浮かべて喜んで下さった。

いつも穏やかでニコニコしていらっしゃる方だった。
流石に透析の日には辛そうになさっておられたが、
そんな時でも「面倒かけて悪いね、宜しく頼みます」と
笑っていらしたのが印象的だった。

いつも遅い時刻に来局されるのを気になさって
「僕のせいで皆さんの帰りが遅くなっちゃうのでは申し訳ない。
 そこらへんは大丈夫ですか?」
と、私達の帰宅時間まで気をまわして下さる方だった。

今年になって「勲章を貰う事になっちゃって色々大変なんだよ」と
少し困ったようなはにかんだ笑顔をなさっておられた。

偉ぶらない温厚な態度の方だったので、勲章の話を伺った時は
「え?そんなに偉い人だったの?」と思ったのを覚えている。
それ位、腰の低い優しい方だった。
本当に人の上に立つような人は、権力を振りかざしたり
無意味に偉ぶったりしないんだなぁと思わされた事だった。


今までも薬局に通っていらしていた患者さんの死に遭遇してきたが
何だかポッカリ穴があいてしまったような気持になる。

ご遺族の平安を祈り続けようと思う。




今日はオフだが、朝から何もする気が起きない。
お風呂の掃除と洗濯だけをして、昼から入浴してボーッとしている。

ダーリンもオフだが、1日中家にいるという私を残して
一人で中華街にランチに出かけて先ほど帰宅した。
と思ったら、又、買い物に出かけた。
牛乳やら果物やら買い出しに行ってくれるので助かる。

もう夕方だけど、私もそろそろ食材の買い物に外にでようかなぁ。

by kazu-chan1208 | 2008-09-11 16:59 | 薬局 | Comments(0)


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